尖閣ビデオの件について

当ブログでは、政治問題には触れないつもりでしたが
今日ばかりは触れることにします。海上保安庁のビデオの件です。

シビリアンコントロールの観点では
国家を左右する情報が上官の意思とは関係なく
外部に情報が出てしまうことは問題視されるでしょうね。

仮に法的根拠に基づいて、
上官の意思と反する行為を行った公務員を逮捕するのであれば
国家公務員法の守秘義務違反で
1年以下の懲役または50万円以下の罰金となるのでしょうかね。

問題の経緯を整理すると、そもそも
超法規的措置(表面上は地検の判断)にて
領海侵犯の疑いのある船長を逮捕したのち釈放する行為があって、
逮捕までの過程を撮影したビデオを非公開としたが、Youtubeで
ビデオを誰もが閲覧できる状態にしたというもの。

今更になって法に基づいて逮捕となると
国民の大多数は納得しないでしょうね。

今回、ビデオが閲覧できる状態となったことに対して
多くの賞賛の声と少数の批判があったようです。

国会では現政権への追及が行われそうですが、
どうもシビリアンコントロールが効かなくなったことに対する
管理責任を問うものであって、
民意とはかなりギャップのあるものになりそうです。

自身の感想としては、今回のビデオの件で
海上保安庁の職員の方々はちゃんと仕事をしてくれていることがよく分かりました。
そして、あの状況でも武力行使に出られないなんてどうなんだろう?と思いました。
もし、日本船が外国の領海で同じ行為に出たら、ひょっとすると銃撃されるかも知れませんね。

政府内で情報保全強化のための法整備の動きが出ているそうですが、
それよりも、国益を守る立場の職員さんの
職場環境に関する法整備を先にお願いしたいですね。

(追記)
そもそもシビリアンコントロールの観点では、
政治家が政治判断を行うべきであり、
地検が独自の「政治判断」を行うことはあってはなりません。
ということは、ビデオ投稿のsengoku38氏よりも先に
釈放時点で、政治家がシビリアンコントロールを崩していることになりますね。

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